こんにちは。
井上可菜美です。
よく、巷の自己啓発本などで、「ポジティブ思考は善、ネガティブ思考は悪」と語られることがあります。
ですが、これが間違いだということは、現代の心理学研究で分かっています。
◎厳しい現実を直視する
あなたも、「ポジティブに考えよう!」なんて言われたことがあるかも知れません。
確かに、ポジティブに考えることで、その場ではポジティブな気持ちになってやり過ごせるかも知れませんが、結局のところ、何も解決していないという状態ではないでしょうか?
もしそうなっているのであれば、ポジティブ思考が良いという考えを見直してみてほしいと思います。
むしろ、現状で何か問題が起きているとか、未来に不安があるにもかかわらず、無理にポジティブに考えようとするのは、見たくない現実を直視することから逃げているということです。
そうではなく、厳しい現実を直視して、問題への解決策を考えることで、自分の未来をより良い方向に変えていけるのです。
◎リスクを回避するネガティブ思考
ポジティブに、「私は出来る!」など根拠のない自信を持っていたからといって物事が上手くいくわけではありませんし、ポジティブに考えたところで現実を改善しているわけではないので、同じような失敗を繰り返してしまいます。
逆に、ネガティブに考えて、こんなことが起きたらどうしよう、などの不安を感じることが出来るからこそ、現実的に起こりうる問題に対処することを考えられるのです。
なので、何か問題が起きた時に、ポジティブ思考の人は対策を考えておらず失敗に終わる可能性が高いですが、ネガティブ思考の人はリスクを回避する対策を考えて、失敗を防ぐことが出来ます。
勘違いしないで欲しいのですが、ポジティブ思考の人が悪いと言っているわけではありません。
ただ、元々ネガティブ思考の人が無理にポジティブになろうとしても意味がなくて、むしろ自分のネガティブさを受け入れて失敗を防ぐことを考えた方が上手くいくということです。
◎起こりうる障害を洗い出す
元々ネガティブ思考の人は、「自分はなんてネガティブなんだ……」と悲観的になるよりも、そのネガティブさをビジネスに役立てる方がよほど建設的です。
私もネガティブな方ですが、だからこそ起こりうる障害を思い付くだけ洗い出し、それに対する対策を立てることで、むやみやたらに失敗するリスクを避けることが出来ています。
私からすると、ポジティブ思考の人の話を聞いていると、根拠もなく楽観的に考えていることもあって、危ういなぁと感じます。
例えば、コロナで客足が減少しているのに、根拠もなく何とかなるだろうと軽く考えていて、こちらがビックリさせられます。
どう考えても、何かしら対策を講じなければ、何とかなりません(笑)
◎ネガティブ思考の成功者
ビジネスで成功している人で、実はネガティブ思考という人は多いです。
マイクロソフトのビル・ゲイツ氏はすごくネガティブ思考だったというのは有名ですが、彼は会社がどんなに上手くいっていても、それが続かないのではないかと常に不安になっていたそうです。
でも、だからこそ、考えられる障害を洗い出し、それらへの対策を徹底したことで、成功を収めることが出来たのです。
彼はネガティブ思考だったからこそ、大きな成功を収めたと言えます。
なので、成功するためにはポジティブ思考である必要はないのです。
元々ネガティブ思考の人が無理にポジティブに考えることは、単なる現実逃避で、現状の問題から目を逸らしているだけですし、これでは目標達成率も下がってしまいます。
ネガティブ思考の人は、そのままネガティブに考える方が目標達成率が上がりますから、わざわざポジティブ思考になろうとしなくて良いのです。
ネガティブ思考を上手く使えば、ビジネスを成功させることに役立つので、どんどん使っていきましょう。
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